増えている!?ブタクサ花粉症

増えている?秋のブタクサ花粉症指先からのアレルギー検査で原因を“見える化”

当院裏手で撮影したオオブタクサ(Ambrosia trifida)
写真:当院裏手のオオブタクサ/撮影:2025年9月

ここ数年、秋になっても鼻・目の症状がつらいという受診が増えています。春のスギ・ヒノキだけでなく、ブタクサ(特にオオブタクサ)による“秋花粉”にも注意が必要です。

国内データでは、スギ以外(イネ科・ブタクサ等)の花粉症も増加傾向。花粉症全体の有病率は1998年19.6% → 2019年42.5%まで上昇しています。

参考:環境省「花粉症環境保健マニュアル」

ブタクサ花粉症の主な症状

  • くしゃみ・水様性鼻水・鼻づまり
  • 目のかゆみ・充血・涙目
  • 咳・喘息の悪化(粒子が比較的小さく下気道に届きやすい)

飛散の目安(季節)

8〜10月にピーク。自治体観測でも秋季にブタクサ属の数値が上がる週があります。

※地域差があります。当院周辺では、空き地・河川敷・道端などの群生地が近いと影響大。

ブタクサ自体、増えている?

全国一律の年次推移グラフは限定的ですが、河川域や空き地での外来草本の繁茂・拡大は公的資料で繰り返し報告されています。長野県内の千曲川流域でも、外来植物(オオブタクサ等)が繁茂する事例や、確認河川数の増加が示されています。また、当院裏手でも年々オオブタクサの成育が良くなっている印象があります(写真参照)。

  • 国立環境研究所:オオブタクサは国内ほぼ全国で分布確認。
  • 千曲川流域資料:外来植物の繁茂事例・管理課題を複数報告。
  • 国交省資料:オオブタクサ等の確認河川数が前回調査より増加と記載。

⇒ ローカルに群生地が近い場合、秋の花粉症リスクが高まりやすいため、早めの検査・対策が有効です。

今日からできる対策

生活でできること基本

  • マスク+眼鏡で粘膜への付着を減らす
  • 帰宅直後に衣類・髪を払う&着替える
  • 換気の時間帯を工夫(飛散少ない時間に短時間)/空気清浄機の併用

環境対策身近な飛散源

  • 庭・敷地の除草、群生地に近づかない
  • 衣類は花粉が付きにくい素材を選ぶ
  • 症状はつらくなる前に初期治療を開始

当院の強み|指先からのアレルギー検査

当院では、指先から数滴の血液で行えるアレルギー検査機器を導入。注射や静脈採血が不要で、お子さまにも負担が少なく、短時間でブタクサを含む41種類のアレルゲンの感作状況を確認できます。

診療の流れ

  1. 問診(春・秋の症状/生活環境)
  2. 指先からのアレルギー検査 → 結果説明(トリガーの見える化)
  3. 個別治療:内服・点鼻・点眼/舌下免疫療法の適応相談ご希望の方には東洋医学的な診断にもとづく体質改善のご提案

こんな方に

  • 春だけでなく秋もつらい
  • 近所に雑草の群生がある
  • お子さまの原因を負担少なく確認したい

秋のつらさ、ブタクサかも。まずは“見える化”から

気になる症状は早めの対策が効果的です。検査〜治療まで当院で一貫対応します。

受付時間:平日9:00–12:00/14:00–17:30(土曜は午前のみ・変更の場合あり)

参考リンク

樹の里クリニック 軽井沢