中国での学会参加と、たくさんのご縁に感謝して

先日、中国の鄭州市で開催された「世界中医薬学連合学会」に参加してきました。
この学会で、耳鼻咽喉口腔科部門の常務理事を拝命いたしました。
大変光栄な機会をいただき、身の引き締まる思いです。

学会での発表と学び

学会では「EAT療法」と「弁証(体質や症状に合わせた中医学的な診方)」について発表しました。
毎回思うのですが、中国の学会はとにかく熱気がすごく、
先生方の真剣な姿勢と研究に対する情熱に、いつも刺激を受けます。

また、以前から交流のある四川中医学大学の鄭先生とも再会。
久しぶりの再会を喜びながら、今後の連携についても話をすることができました。

左から 通訳の張さん、仝先生、中山先生、会長の劉先生、四川中医大の鄭先生、島本先生、石井

実際の診療現場を見て感じたこと

学会の後には、同行の仝選甫先生のご高配もあり河南中医学大学付属病院を見学させていただきました。さらに同病院の耳鼻咽喉科・口腔科・鍼灸科の先生方が協力してくださり、実際の診察を行っているのかを間近で見ることができ、中医学が今も日常診療に深く根づいていることを実感しました。

理論だけでなく、実際の治療の現場からも学ぶことが多く、今後の診療にも役立てられる貴重な経験となりました。

河南中医大病院の耳鼻科外来にて

秘伝の生薬による鼻処置を受けています

河南中医大病院の入院病棟 左に見えるビルも入院病棟
病床数も非常に多いです

文化と歴史に触れて

滞在中には、少林寺や世界遺産の龍門石窟、
そして清明上河園での壮大なショーなども見学しました。
どれも迫力があり、歴史や文化の深さを肌で感じることができました。

こうした時間を通じて、「医療」だけでなく「人間としての学び」も得られたように思います。

感謝の気持ちを込めて

今回の学会では、多くの方々に支えられました。
現地でサポートしてくださった仝先生、通訳の張さん、そして同行してくださった先生方に、この場をお借りして心より感謝申し上げます。

そして、この経験で得た学びを、今後の診療にも少しずつ取り入れていきたいと思います。
「耳・鼻・のどを通じて、ご縁のあった方を健康にし、幸せにすること」
医院のモットーですが、その思いを新たにした中国での貴重な時間でした。